障害を持って産まれたみなしごとの赤ちゃんの壮絶な人生!これは実話です。

出版元 03/07/2021
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幸運の女神

しかし幸運の女神はこの赤ちゃんを見捨てていなかったようです。ブラジルから数千マイル離れたユタ州に住むある女性、ジャネル・アダムスは買い物中にゲーブについてのニュースを見かけました。スーパーのテレビのお昼のニュース番組でゲーブの悲劇的な報道を見かけ、思わず買い物を中断してテレビに釘付けになりました。ゲーブのニュースを見たジャネルは帰路につきましたが、運転中もゲーブのことが頭から離れませんでした。ジャネルは悲壮な運命を背負いながらもスクリーンで明るく笑っている強いゲーブに完全に心を動かされていたのです。ゲーブのことがずっと頭から離れず、ついにはゲーブをブラジルから引き取ろう、ゲーブを新しい家族として受け入れようと夫のロン・アダムスを説得しました。ジャネルとロンは、この赤ちゃんを自分たちの養子にするためにニュースで流れていた会社に連絡し、二人に養子の意志があることを表明し、ブラジルへ行く準備をしました。しばらくして放送局から連絡があり、正式にゲーブを養子として引き取るための許可が下りました。しかし、何しろ国をまたいでの養子でしかもその子供が重度の障碍者となるとゲーブの養子縁組の手続きはそう簡単には進みませんでした。

幸運の女神

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